MOSEL−SAAL−RUWER



ハークさんの長男であるトーマスさんはガイゼン

ハイムのワイン大学を卒業後、この醸造所の経営

を任されました。1970年以前は素晴らしいワイン

を生産していたこの醸造所も、その後二人の所有

者に変って、ワインの品質は落ちていってしまい

ました。この醸造所に着た当初は、畑は最悪、建物

も最悪、この醸造所のワインのお客様も全くいな

いというひどい状態からのスターとだったとのこ

と。しかし、彼は父の使い古しの醸造のための道

具類を運び込み、その情熱と才能で素晴らしいワ

インをつくり始めました。
彼の初めてのヴィンテージである92年から、すでに注目を集め、年々その実力は、

向上しています。4年程前には、この醸造所を買い取ることができたそうです。

父上のハークさんが促進してきたグーツワイン(複雑なワイン法により理解しに

くいドイツワインを生産者をブランドとすることでわかりやすくしたもの)です

が、彼もまた、『自分の名前をつけたワインが品質を決める!自分の名前がその

ワインの高品質を物語っている!』との意気込みで、ニーダーベルク以外のワイ

ンはグーツワインとして造っています。幼い時から父を尊敬し、父のようになり

たいと思っていたと言うトーマスさんは、ワイン造りでもその影響を強く受けて

いるようでした。テースティングの際、ハークさん親子はとてもいい雰囲気で、

日本の最近の親子関係を考えさせられてしまいました。さて、ワインに戻ります

が、ジャーマンワインガイドでは4つ星の生産者に上げられ、98年からはV.D.P.の

メンバーになっています。

99年のワインを主に試飲しましたがミネラルの豊かな、しっかりとした味わいの

もので、熟成が楽しみなものばかりでした。テースティングルームのテーブルの

上には可愛いてんとう虫の置物がたくさん飾られていましたが、これは無農薬の

畑にはてんとう虫がたくさんくることから、その象徴なのだそうです。優しさ溢れ

る人柄のトーマスさん、これからも頑張ってください。

戻る