MOSEL−SAAL−RUWER



何だかよくわからないうちに、作業用のモノレールに乗せられて連れて

行かれた所は、想像できないような急斜面でした。ここが、ヴェレナー

ゾンネンウーアの畑、ここで農作業する、ここで葡萄を摘む、どうやっ

て?本来作業用で道具や葡萄を運ぶためのモノレールに私達を乗せてく

ださったのは畑がどんな条件の中にあるのか理解してほしいというユス

テンさんの気持ちからでした。モーゼルの最高の畑が、どういうものな

のか思い知らされました。この過酷な条件の中でこそ、あの素晴らしい

ワインが生まれるのです。
何百年と続いてきたモーゼルのワインを思ったとき、そこにはいつもこの斜面の畑でコツコツと

葡萄を育て、ワインを醸す人たちがいたこと、そして、それが現在に受け継がれているという事

に、感動しました。ユステンさんも、他の生産者の人たちも一流のワインを作り出している有名

生産者であるにもかかわらず、謙虚で誠実さに溢れています。モーゼルワインの伝統がこれから

もずっと受け継がれていくことを祈らずにいられません。
 

ミューレンホフのワイン
ミューレンホフの現存する最古の記録は1337年で、1990年より、ステファン・ユステン氏 によってワイン造りが行われています。当初は後を継ぐことが嫌で嫌で仕方なかったそう です。もちろん、今は?と言う質問は必要ないでしょう。所有する畑は、エルデナー プ レラートを筆頭にエルデナートレプヒェン、ヴェレナー ゾンネンウーアなどで、4.25ha の全くの個人生産者です。伝統的にズースレゼルブは使用せず、発酵を途中で止めて甘み を残しています。今でこそ、一流生産者の間で一般的になっているこの方法も、実はミュ ーレンホフが始めて試みた方法です。1991年の『デカンター誌』においてトップ20にラン クされ、スチュワート ピゴットはエルデナー トレプヒェンの5つの主要な生産者のひと つにあげ、ロバート パーカーjr.も何年にも渡って高い評価を付けています。

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