ラ・カーヴ通信Ｎｏ14

世界で最も贅沢なヴァンドターブルグレートヴィンテージ２００3･エリタージュ

『エリタージュ＝遺産』と名づけられたこのワインは､品質維持､出荷量調整などのためドメーヌ　サンタ・デュックのコートデュローヌを格下げして瓶詰めされていました。グレートヴィンテージとなった２００３年は、品質は向上しましたが収穫量は極端に少なくなり、格下げのエリタージュはつくられませんでした。しかし、このワインへのリクエストは非常に多く、皆様のご要望にこたえる形で､日本のファンのためだけに特別に瓶詰めされました｡２００２年に彼が来日した際のセミナーや食事会では、賑やかで楽しいひと時を過ごしました。イブ・グラ曰く、『楽しい思い出と友情の証としてつくることを決めた』とのこと。サンタ・デュックのコートデュローヌは本来ならばケラーヌ、ラストー、ロエックス、セギュレなどの村名つきのワインとして出されるべきワインなので、このヴァンドターブルの中身は非常に贅沢なものと言うことになります。友情の証のこのワインのコストパフォーマンスの高さを実感してみてください。ローヌファンは絶対にお見逃しなく！！

_{エリタージュ} 2003 Heritage ￥１，２５０フランス産　赤　ミディアムボディ <葡萄品種>グルナッシュ６０％　カリニャン３０％　ムールヴェドル１０％

２００３年のエリタージュには、シャトーヌフデュパープも格下げしてブレンドされています。なんと贅沢なことか！熟したベリーの風味にあふれる魅力的なワインです。タンニンはほどよく、スパイシーで心地よい味わい。サンタ・デュックならではの美味しさが感じられます。

美味しくお召し上がりいただくために！若いワインなので、お召し上がりの１時間前に抜栓していただきたいと思います。(２4時間前でもＯＫ)適温は13度前後です。テーブルの上におき､グラスに注ぐだけでかなり温度が上がりますので、冷蔵庫で冷やしておいてかまいません。ワイワイ楽しくお召し上がりください。

`この夏のおすすめ白ワイン！趣のちがう味わいであなたを魅了！！`
`_{ビアンコディクストーツァ} Bianco di Custoza ￥１，６５０イタリア　ヴェネト州産　白　【辛口】　 <葡萄品種>トレッビアーノ・トスカーノ　ガルガネーガ　他`
カンポ　ラヴェイは草原の意味で、畑のある丘陵地域を指しま現在主流である爽やかな辛口イタリアワインの創始者である生産者です。それまでの空気と触れさせて酸化した感じの味わいとは異なる、フルーティで透明感のある辛口ワインは１９６２年のヴィンテージからつくられたビアンコ・ディ・クストーツァに始まりました。ルチアーノ・ピオーナ氏は、圧搾機を使い果汁のみを低温で発酵させるという、当時としては画期的な方法でフレッシュで香り豊かなワインを生み出したのです。食事とともに楽しむというコンセプトのもとつくられたこのワインは､爽快感とほどよいコクが魅力の素晴らしい味わいです｡
`_{シャトーベルヴューブラン} Chateau Bellevue Blanc ￥１，４５０フランス　アントル・ドゥ・メール産　白　辛口 <葡萄品種>ソービニヨンブラン　セミヨン`
`柑橘系のフルーツやハーブの香りが爽やかで、ミネラルも感じられます。辛口のボルドーはドライで、風味に欠けてしまうことがあるのですが、このワインはニュアンスも豊かでソフトなコクがあり心地よい味わいです。コストパフォーマンスに優れた良質のボルドーブランです。`
`_{コトーデュラングドックブラン} Coteaux du Languedoc Blanc ￥１，２５０フランス　ラングドック産　白　辛口 <葡萄品種>グルナッシュ８５％　マルサンヌ１５％`
南仏産のワインとしては非常にきれいな酸があり、いきいきとした印象を受けます。これは､摘み取りを夜または早朝に行い､除梗後、空気圧力式の圧搾機で丁寧にプレス、搾った果汁は低温にて貯蔵後発酵という､徹底した品質管理に基づくものです｡トロピカルフルーツや白桃の香りがあり、アプリコットやパイナップルの風味が感じられます。ソフトなコクと心地よい酸がとても魅力的です。
`_{サンタカロリーナソービニヨンブラン} Santa Carolina Sauvignon Blanc ￥９８０チリ　セントラルヴァレー産　白　辛口 <葡萄品種>ソービニヨンブラン`
`ソービニヨンブランらしい、いきいきとした柑橘系のフルーツの香りがあります。口に含むとキリッとした酸が爽やかで飲み飽きせず､いろいろなお料理とカジュアルに楽しめる一瓶です｡和食にもよく合います。`

`これを飲まずして､ミネルヴォアを語るなかれ！！ブレーク直前､プロが注目するラングドックワイン`
`Isabel et Claude Fonquerle`
プライア家が愛情を注いで育てた葡萄を、フランス星付きレストランの注目の的、究極のラングドックのご紹介です。イザベルとクロードのフォンケルル夫妻は、ヒュージョンソン「ポケットワインブック」や「ワインアドヴォケイト」にも取り上げられているヴァントゥーのシャトー　ヴァルコンブでワイン造りをしていましたが、‘00 年にシャトーを手放し、クロードの生まれ故郷のミネルヴォワに葡萄畑を購入しました。南仏のエノロジスト、フィリップ　カ
ンビが一部出資をしています。彼らは同郷で、ラグビー友達！だそうです。ミネルヴォワ　ラ　リヴィニエールの地区に９haの畑を所有しています。カリニャンやグルナッシュが栽培されていますが、それらは1948年前後に植えられ、シラーは‘68 年と’75年に植えられており、全体を平均すると樹齢40年になります。葡萄の栽培方法は化学肥料や除草剤は使用しないリュット　レゾネですが、3～4年後にはビオディナミ（天体の動きに合わせて農作業をするちょっと神秘的な有機農法）の方針を採る考えでいます。収穫は15kg 用の籠を使用し､手作業で行います。籠の容量が小さいことで、葡萄が押し潰されるのを防いでいます。低温に温度管理されたトラックで収穫された葡萄を運び、そのまま一夜を過ごします。プレ　マセラシオン（発酵前の醸し）の効果があります。醸造所では専用のテーブルが設置され、厳しい選果を行います。タンクには一粒たりとも未熟な青い実などは入れません。醸造にはちょっと珍しい、直径と高さが同じサイズの円形の筒型、内部塗装なしのコンクリートタンクを使用しています。これでタンニンがよりきれいに抽出されます。除梗はせず、葡萄をタンクに入れ、その後2～3日間触らず放置して置きます。醗酵の最中には、ピジャージュやルモンタージュを行います。キュヴェゾン（発酵と醸し）の期間は35～40日間と長期に渡ります。このように長期にわたるキュヴェゾンについて、クロードは、「やわらかなコクを与えるためには２５日以降の抽出が重要である。」と考えています。その後ブレンドをし、マロラクティック発酵をさせるために、木樽へワインを入れます。驚くほど濃縮された果実味がありかつパワフルですが、口中での柔らか味もあり、滑らかです。
`_{ヴァンドターブルルージュ　ネイック　ドゥカ} Vin de Table Rouge Naick 2 \２，９８０《赤》【フルボディ】生産者：イザベル＆クロード　ファンケルル葡萄品種：サンソー（50％）､グルナッシュ､シラー（20％）､カリニャン（30％）平均収穫量：22hl／ha　　15％vol`
ヴァンドターブルの畑は、実はA.O.C.サンシニアンの区画内にありますが、醸造をミネルヴォワで行うため、格下げをしています。「2」は､‘02年を指しています。サンソーとカリニャンは､Ａ.Ｏ.Ｃ.サン　シニアンの畑から収穫されます。醸造は品種別に行い、グルナッシュは有名なタルデューローランから購入したドゥミミュイで、シラーは小樽で、カリニャンとサンソーはブレンドしてタンクで熟成されます、樽での熟成期間は､約8～10ヶ月間です。甘いミルキーな柔らかさ、美しい果実味たっぷり、蕩ける様な美味さが詰まっています。若いワインですので早めの抜栓（30分～）で軽く冷やしてお召し上がりください。
`_{ルスタルブランミネルヴォワ　ルージュ} 2002 L’Oustal　Blanc　Minervois　Rouge \４，９８０《赤》【フルボディ】生産者：イザベル＆クロード　ファンケルル葡萄品種：グルナッシュ（45％）､シラー（10％）､カリニャン（45％）　15％vol`
ラングドックワインの完成形と言える抜群の美味しさです。５０％が樽熟成されています。グルナッシュはドゥミ　ミュイ（600リットル）の新樽で､シラーは２年目の樽、カリニャンは3年目の樽を使用して熟成されています。残りの50%はコンクリートタンクで熟成されています。ミネルヴォワは例年雨量が少なく、乾燥に慣れた土地です。他のアペラシォンに比べてその傾向が強く、‘03年のような年で凝縮された葡萄が収穫されます。クロードの目標は、この地方に古くからある葡萄品種の本来持つ素晴らしさを生かしたワインを造ることです｡ミネルヴォワの土地らしさ､アペラシォンらしさを失わず､しかも最もハイレベルなワインを生産することです｡濃いルビー色、ブラックラズベリーやプラム、プロヴァンスのドライハーブ、スモーキィな香りです。濃縮された果実味があり、滑らかな舌触りがあります。１５度くらいでお召し上がりください。

`涼やか、爽やか、シュワッと美味しいロワールのスパークリングワインです！！`
`_{ドメーヌ　ジョルジュ　ブルネ}` `Domaine Georges BRUNET`
ヴーヴレー地方に13ヘクタールの土地を所有し、今も昔も変わらぬ高品質のヴーヴレーのスパークリングワインをつくり続けるドメーヌ・ジョルジュ・ブルネは、現在の当主二コラスで9代目。現当主になってからの1994年には､ブリュッセルワインコンクールの甘口部門で、あのシャトー・ディケムを押さえ、見事金賞を受賞したほどの実力です。毎年のようにギッドアシェットにも掲載され､｢常に品質向上のための情報収集や試みに努めるドメーヌ」とその生産姿勢を高く評価されています。今回ご紹介の辛口のスパークリングワインでも、その実力は遺憾なく発揮され、誰もが納得する美味しさとなっています。
`_{ヴーヴレーメソッドトラディショネルブリュット} Vouvray Methode Traditionnelle Brut 2001 ￥２，１５０フランス産　白　辛口`
ラベルの表示からもわかるように、収穫は手摘み、シャンパーニュ方式による醸造という、こだわりのつくりです。できるだけ農薬を使わずに栽培されたシュナンブラン１００％使用。シレックスに由来する、豊かなミネラル、コクのある飲みごたえの中に溌剌とした酸が心地よく、グリルしたパンや焼いたフルーツなどの香ばしい香り、ナッティーな複雑味が感じられます。
夏こそ美味しいスパークリング日本ではシャンパン、スパークリングワインというとクリスマス、結婚式、パーティでの乾杯をイメージされることが多いのですが、実際には辛口のスパークリングワインは前菜から、メインまで楽しむことのできる優れものです。とくに梅雨から夏のうっとおしい時季には清涼感のある味わいで食欲を増したり、いっそう美味しくしてくれたりします。ちょっと意外ですが、シャンパンはお寿司にもよく合います。日本酒がネタとの旨味の相乗効果で美味しいのに対して、シャンパンは口に含むことで一口ごとに新鮮な味わいとなり、いつくでも美味しくいただくことができます｡天ぷらにも爽やかでいいですね｡いつものお食事にあわせていただくことで、華やかで楽しく、美味しい、素敵な時間を過ごしていただけると思います。ぜひお試しください！！