入江亮子さんにお願いし、今月からおつまみのレシピを紹介させていただくことになりました。手軽に家飲みできるよう、旬を生かしつつ簡単にできるおつまみをご紹介します。第2回目は夏に美味しい冷や汁です。

おうち酒簡単レシピ 第2回


■冷や汁
冷や汁は、案外召し上がったことない方多く、鰹でも昆布でもない風味に「出汁は何を使っているの?」とよく聞かれます。実は鯵の干物を出汁に使っています。1パック3枚~5枚の干物は残ってしまうことが多いので、違う食べ方したいなぁと思い、自分なりにレシピにしてみました。本来は麦飯にかけて食べます。盛夏でへたれた身体に栄養もたっぷりなこの1杯でどうぞ晩酌を。
2012/08/10

■材料<2人分> ■作り方
煎りゴマ 大さじ1
鯵の干物 1枚
仙台味噌 大さじ1
昆布出汁 1カップ
木綿豆腐 1/4丁
胡瓜 1/4本
茗荷 1個
1 干物は焼いて、頭・骨を取り除いてほぐして、当たり鉢で軽くあたっておく(※1) 。
2 昆布出汁(※2)を1に徐々に加えていく。
3 胡瓜と茗荷は1mmくらいの厚さで薄切り、手で崩した豆腐と炒った切り胡麻(※3)を加え器に盛る。
4 1~3を塩麹で和える。
あれば炒り胡麻や鰹節などを振って食べるとさらに美味。
※1:当たり(すり)鉢がなければ、ミキサーに昆布出汁とともにかけてください。
※2:昆布出汁は水に漬けて30分もすれば取れますが、面倒な場合はただのお水で代用も可。
※3:胡麻をキッチンペーパーに包み、乾いたまな板に乗せ半分に折って上から包丁で切ります。紙は切れず、下の胡麻だけきれいに切れます。電動のすりごま器があればそれでもOK。
 
■ワンポイントアドバイス
 この冷や汁、いろんな旨みが入っていて、お酒のアテにとてもいいんです。温かいと魚臭さがでるかも知れませんが冷たいので旨みだけいただけますし、胡麻もたっぷり入るのでコクも出て野菜もたっぷり、栄養満点ですよ。まずは汁を一口、後は豆腐や胡瓜、茗荷といった具をちびちびと別々にいただくと、それぞれの風味が色々と楽しませてくれます。夏はさらっと本醸造のお燗とともにいかがでしょうか。するりとやさしく五臓六腑にしみ渡ります。
 なお、味噌は干物の塩分にも寄りますので、分量はあくまで目安です。味見をしてお好きなお味に仕上げてくださいね。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから

 



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