急に寒さが厳しくなって街路樹も赤や黄色に色づいてきました。落ち葉もきれいですね。普段はあまりお燗を召し上がらない方でも、つい頼みたくなる季節にもなってきました。今回はなんともきれいな後味の「福小町 辛口純米」と、やさしい味わいの煮なますをご紹介します。福小町はご存知の方も多いかと思いますが、秋田県内で最も古い蔵の一つで、2012年にはIWC日本酒部門の最高峰チャンピオン・サケを受賞したお蔵です。一見華やかなタイプが多いのかなと思いきや、この辛口純米は落ち着いた香味で40度あたりで穏やかななかにも馥郁とした米の旨みが広がります。また、精米歩合70%とは思えないほど雑味ない口あたりで、後半ドライに消えていくあたり、辛口好きにはこたえられないかと思います。料理も日本料理をはじめ幅広く合いますので、万能選手ですね。

おうち酒簡単レシピ 第30回

 
煮なます  
 煮なますですが、酢を使用しない作り方にしました。また帆立を使用することで、旨味成分コハク酸がプラスされ、より美味しさを感じます。またうれしいことにカロリーはわずか。もりもりと召し上がっても安心ですよ。たくさん作って、徐々に味が含んでいく過程を楽しんでいただくのもオツかと思います。
2014/12/14  

■材料<2人分> ■作り方
大根 200g
人参 20g
しめじ 20g
むきほたて 1個
煮汁 出汁 1/2カップ
淡口醤油 小さじ1/2
塩 少々
味醂 小1
糸三つ葉 数本

1

ダイコン、ニンジンは皮をむき、5mm角の拍子木に切り、水からゆでてしっかり火をとおす。

2

しめじは石づきをとって1本ずつにわけ、熱湯でゆで水にとっておく。長いものは1/2に切っておく。

3

ほたては酒と塩少々(分量外)をふってホイルに置いて、オーブントースターで5分程度焼いてほぐしておく。

4

三つ葉もさっと湯とおしして、水にとり、1cm位に切っておく。

5 鍋に煮汁をつくり、下ごしらえした1~3をさっと煮、器にもりつけ、三つ葉を飾る。
   
■ワンポイントアドバイス

1.作りたても置いてもどちらも楽しめるので、一度にたくさん作って味の変化を楽しんでみてください。
2.ほかに加えて良い材料として、レンコン、ごぼう、干ししいたけなども合います。
3.ホタテは干しホタテを使用しても結構です。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから


 

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