梅の香りにつられて、気分はそろそろ春なのですが、春は名のみの風の寒さや・・・を毎日実感の日々ですね。寒いときにはもちろんお燗酒ということで、今回は寒さにも負けない濃醇なタイプをご紹介します。「弥栄鶴 山廃純米」です。京都・丹後のお酒です。この地域には小造りながら、蔵が点在しており、それぞれ際立った特徴ある酒を昔から作っています。なにより材料である米の生産地としても素晴らしく、海の幸山の幸にも恵まれている地域なんです。味わいは非常にボディと余韻ある甘みが特徴的で、当然お燗にすればよりふくよかになり、こってりとした豚の角煮や鰻の蒲焼などにとても良く合います。今回はまだ寒さも厳しいので、お手軽な食材、豚バラでハリハリ鍋とあわせました。45度~50度の高めの燗で映えますよ。

おうち酒簡単レシピ 第32回

 
豚バラのはりはり鍋  
 はりはり鍋は、クジラ肉と水菜のシンプルな鍋。その昔は学校給食にもよく登場していたクジラ肉ですが、昨今は数も激減し、高価な食材になってしまいました。そこで、お馴染みの豚バラ肉を代わりに使ってみました。肉からいい出汁が出ますので、煮汁に使う出汁は昆布だけで十分です。最後は昆布もおつまみで召し上がっちゃってください。
お酒の甘さと肉脂の甘さがお口で溶け合って、それはそれは至福の味わい。水菜のシャキシャキ感もいいですよ。
2015/2/03  

■材料<2人分> ■作り方
水菜 100g程度
豚バラ肉 100g
しめじ 1/2パック
煮汁 昆布だし2カップ
淡口醤油 大1
みりん 大1
酒 大2
黒七味 適宜

1

水菜は水につけてしゃっきとさせてから、5cm程度の長さに切る。

2

豚バラ肉は5mm程度の食べやすい長さに切っておく。

3

しめじは石付をとって、食べやすい大きさに裂いておく。

4

鍋に煮汁をつくり、1~3を入れ、しんなりしたら、好みで黒七味をふり、食す。

   
■ワンポイントアドバイス

1.豚バラ肉の他に、油揚げでも代用できます。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから


 

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