毎年4月から5月にかけて独立行政法人酒類総合研究所主催の全国新酒鑑評会が行われます。今年で103回目を迎える歴史ある鑑評会ですが、そこで見事、金賞を受賞した小澤酒造さん。このお蔵は青梅線の沢井駅そばにあって、多摩川のせせらぎが聞こえるとても東京とは思えない風光明媚な場所にあります。大吟醸から熟成酒まで沢山のラインナップをお持ちですが、今回はお燗にぴったりな「純米銀印」をご紹介します。このお酒、純米で80%精米なのですが、非常に軽快です。アルコール感もあって辛口好きにはたまらないでしょう。お燗は43度くらいの定番な温度でキリリとまさにいぶし銀のごとくいい感じに光ります。じめじめな日は体力も消耗します。お燗で体を温めて明日への英気を養ってくださいね。


おうち酒簡単レシピ 第36回

 
夏野菜の水貝風  
 急に汗ばむ季節になってきました。梅雨の晴れ間は日差しも強く、夏を思われる日も多いですね。湿度が高いとどうしてもさっぱりしたものが食べたくなってくるかと思います。そんな日にぴったりの料理をご紹介します。 水貝は鮑を角切りにして塩水に浮かべた料理のこと。よくモロキュウとともに出てきますが、そうそう簡単に活けの鮑は手にはいるものでもないですし、第一財布に優しくないですよね。そこで夏野菜を昆布出汁に浸して水貝風に召し上がっていただこうと思います。
2015/4/18  

■材料<2人分> ■作り方
長芋 1cm
パプリカ 1/6個
きゅうり 1/2本
プチトマト 1~2個
グリーンアスパラ 2~3本
枝豆 数本
つぶ辛子 小さじ1
白味噌 大さじ1
砂糖 小さじ1
大さじ1
昆布出汁 1カップ
小さじ1
適宜

1

長芋は1cmの輪切りにしてから皮をむき、一口大に切っておく。

2

パプリカはレンジで1分程度温め火を通し、すぐに水にとって冷やしてから1と同じ位の大きさに切っておく。

3

キュウリも食べやすい大きさに切っておく。

4

プチトマト大きければ1/2にカットする。小さいものは湯むきしておく。

5 グリーンアスパラは下のほうだけ皮をむいてゆでてで冷水にとって3cmにカットする。
6 枝豆はゆでで中身を出しておく。
7 辛子酢味噌を作る。まず白味噌と砂糖を耐熱容器に入れて、10秒程度レンジにかけ、砂糖が溶けたら酢とつぶ辛子を加える。
8 器に~6を盛り付け、昆布出汁に塩を加えた汁を注ぎ、氷を適宜入れる。辛子酢味噌は小皿に入れ添えて出す。好みでつけながら食す。
   
■ワンポイントアドバイス

1.使う野菜はサラダに使う野菜なら何でも合いますが、冬瓜、石川小芋、ナスなど夏野菜を入れていただくとより旬を感じていただけるかと思います。葉物はくたっとなるので入れないほうがいいでしょう。冬瓜は重曹でゆでて水にさらしてから使ってください。
2.辛子酢味噌は、今回は酸味があって辛味の少ないつぶ辛子を使いましたが、普通の辛子なら、半分の量にしてください。
3.マヨネーズ+わさびや、金山寺みそなど、お好きなディップで召し上がってください。
4.ちょっとお行儀は悪いですが、野菜が浸かっていた昆布出汁自体、酒のあてになります。全部飲んでしまうと塩分過多になってしまいますが、ぜひお味見はなさってみてください。野菜のうまみが出ていておいしいですよ。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから


 

レシピトップへ