立夏を過ぎ、すっかり新緑の季節になりましたね。ゴールデンウイークは色々と行楽におでかけだったことと思います。温かくなって日によっては初夏を思わせる日もありますと、お酒も生のフレッシュ感あるものやサッパリとしたキレの良いものが飲みたくなってくるかと思いますが、今回はそんなときにうってつけの1本をご紹介します。長寿金亀「青90」生原酒です。このお酒、精米歩合は90%で私たちが日ごろ食しているご飯と同じ程度しか研いていないのにすっきりな仕上がりになっているお酒です。しかも原酒なのにアルコール度14度です。推奨温度の5度ですと、白ワインにも似たシャープな酸が立ってきりっとした美味しさですが、38~40度程度のぬる燗にしますと酸は控えに回って、かすかな梅酒のような香りとともに、マイルドな口当たりになり、隠れていた複雑な味わいがじんわりと広がり、一口ごとに楽しめます。合わせるお料理は、お酒のユニークな酸味に同調をとトマトの料理を考えました。

おうち酒簡単レシピ 第23回

 
赤茄子の卵とじ  
 唐柿、赤茄子、蕃茄・・・これ、全部トマトの和名です。日本へは江戸時代に伝わり、今では紫や黄色、オレンジといった様々な色や大きさの品種も増え、すっかり日本に定着しています。栄養価の高い野菜としても知られ、ビタミンCをはじめグルタミン酸が多く、近年ではがん予防のリコピンも注目されていますよね。食材としても生でよし火を入れてよしの非常に万能な野菜ですが、今回は和風に卵で旨みを閉じ込めました。旬の青みも入るとぐっと美味しく見えますね。これからの季節、最盛期を迎えますので、どうぞ新しい食べ方としてレシピに加えてください。
2014/05/17  

■材料<2人分> ■作り方
トマト(中位) 1個
空豆 6~7個
2個
出汁 300cc
小さじ1/4
淡口醤油 小さじ1
みりん 大さじ1
片栗粉 大さじ1/2(同量の水で溶く)

1

出汁に、くし型に切ったトマトを入れ火にかける。

2 温まってきたら、そら豆を加え、小煮立ちしたら、調味し、水溶き片栗粉でとろみをつける。
3 2に溶いた卵をなるべく高い位置から流しいれ、ゆっくりとかき混ぜ、白く浮き上がってきたら火を止める。
   
■ワンポイントアドバイス

1.青みは今回使用したそら豆だけでなく、エンドウ豆や絹さや、スナップエンドウ、モロッコインゲン、枝豆など、旬の野菜ならなんでも合います。何もなかったら、万能ネギや三つ葉などでも結構です。
2.出汁も鰹出汁だけでなく、市販のコンソメや中華のインスタント出汁でも楽しめます。
3.スープのようにして召し上がりたい場合は出汁の量を増やしてください。


■入江亮子氏プロフィール
佛教大学仏教学科卒。
日本料理の五味五色五法を駆使した懐石を教えるほか、茶事の出張料理も行っている。 また、利酒師・日本酒学講師・酒匠として、日本酒と料理のマリアージュも数多く提案している。
●入江亮子さんの「懐石料理で大人の女子会」の様子はこちらから

 

レシピバックナンバーはこちら
第1回 塩麹の夏野菜和え
第2回 冷や汁
第3回 オイルサーディンのあったかポテサラ
第4回 今出川豆腐
第5回 秋の三果山葵和え
第6回 はちはい豆腐
第7回 かわり五万米
第8回 下仁田葱の風呂吹き
第9回 ふきのとうの酒粕チーズ和え
第10回 嶺岡豆腐
第11回 初鰹の共和え
第12回 鰯のフリット
第13回 夏野菜寄せ
第14回 賀茂なすの田楽
第15回 サンマのマリネ
第16回 秋鮭の薬味味噌焼き
第17回 カンパチの漬け
第18回 牛肉の当座煮
第19回 鶏松風
第20回 美酒鍋
第21回 鴨葱黒酢焼き
第22回 田楽