第3回 鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで

酔いどれんぬの簡単レシピ
第3回「鮭のソテー リンゴの入ったラヴィゴットソースで」

 令和になりまして早くも1ヶ月が過ぎ、令和最初の6月、梅雨を迎えます。うんざりさせられる梅雨ですが、令和最初と冠をつけるとちょっとうきうきさせられますね。え?そうでもない?……そうですよね。しかし、そんなうんざりする梅雨であったり、きたる真夏日であったりを吹き飛ばし、すかっとさせてくれる日本酒で、かつ、ラグジュアリーな気分にもさせてくれるお酒を紹介させていただきたく思います。「神渡 Daiginjo Extreme」です。長野県は岡谷市の株式会社豊島屋さんのお酒で、その特徴は純国産米から造られた醸造アルコールが使用されていることです。豊島屋さんは、地酒ビジネスに関するインフラの整備と日本酒市場の創造を実現する「日本生粋地酒生産者協議会」を協働していらっしゃいます。その会では、お酒に添加される醸造アルコールについても純国産にこだわろうと、全量徳島県産山田錦50%磨きのお米から造った醸造アルコールが開発され、こちらのお酒にも使われています。ご存知の方も多いでしょうが、日本酒に使用される醸造アルコールの多くは米以外を原料にしたものがほとんどで、概ね海外産というのが現状です。それを国産の原材料だけでと「純国産米アルコール」が造り出され、国産材料だけの、生粋の地酒大吟醸が生まれました。そちらが今回のお酒です。まずは抜栓するところで驚かされます。生酒ではなく火入れの無濾過原酒なのですが、開けた時にポンっ!と勢いの良い音がし、まるでスパークリングワインのよう。グラスに注いでみますと、小さな気泡も見られました。色合いは煌めきあり、クリアなレモンイエロー。香りはリンゴやイチゴなどの華やかな香りの中に、フェンネルなどの甘く青いハーブの爽やかさ、柑橘の清涼感。いただいてみるとぴちっと微炭酸を感じ、あまりの口当たりの良さに、味わいを感じる前に、ついつい一杯飲み干してしまいました。もう一度注ぎなおしまして、改めまして味わいですが、瑞々しい切りたてのリンゴのしゃきっとした香り、マスカットのような香りと甘味が口いっぱいに広がります。甘やかな味わいですが透明感と共に旨味も感じられ、べたつくことはありません。これからの季節のお昼に、はたまた蒸し暑い夜にしっかり冷やしてワイングラスでいただくと幸せな気分になれる一本です。

神渡 Daiginjo Extreme

醤油、味噌を使った伝統的な和食より香草を使ったアジア料理や西洋料理に合わせた方がその魅力がひきたつと思い、同じ長野のリンゴを使った鮭のラヴィゴットソース仕立てをご用意いたしました。たっぷりお野菜のビタミン、鮭のたんぱく質、アスタキサンチンが夏の日差しに負けない美肌を作ってくれる、美味しく食べて呑んで、綺麗になれる一品です。

鮭のソテーリンゴの入ったラヴィゴットソースで

<材料>(2人分)
 鮭 2切れ
白ワイン 大匙1杯
塩・黒胡椒 少々
小麦粉 大匙2杯
 オリーブオイル 大匙2杯

【ソース用】
きゅうり 1/2本
ニンジン 1/3本
セロリ 1/5本
玉ねぎ 1/4個
りんご 1/4個
EXヴァージンオリーブオイル 大匙2杯
白ワインビネガー 大匙1杯
塩、黒胡椒 少々


<作り方>
1.ソース用の野菜を全て刻み、オイル、ビネガー、塩胡椒を混ぜて保存容器に入れ、冷蔵庫で一晩寝かせます。
2.鮭に白ワインをふり、塩、胡椒をして10分おきます。水気をキッチンペーパーでふきとり、小麦粉をまんべんなくまぶします。フライパンを火にかけ、温まったらオイルを入れます。
3.鮭を入れ、焼き色がつくまで焼いたら裏返し、蓋をして2、3分焼き目がつくまで焼いたら火を止めます。器に盛り付け、ソースをかけて完成です。
  
<ワンポイントアドバイス>
今回手に入れられやすいことから鮭を使用しましたが、サーモン、または鱒で作っていただいても美味しいですよ。
また、ラヴィゴットソースですが今回使用した野菜だけではなく、トマトやナス、ピーマンなど冷蔵庫にあまっている生で食べられるお野菜を色々使うことができますので、冷蔵庫のお掃除にも役立ちます。冷蔵庫に入れておけば1週間は持ちますし、お魚はもちろん鶏肉にかけても、またパスタソースとしても使えますので多めに作っておくのもお勧めです。

稲浪理恵さんプロフィール

全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。