牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ

酔いどれんぬの簡単レシピ
第9回「牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ」

 もういくつ寝るとお正月で、来年の話をしても鬼が笑わない時期になってきました。子供の頃はクリスマス、正月となるとクリスマスプレゼントにお年玉と嬉しいことの連続だったものですが、大人になるとプレゼントもお年玉もあげる側となり、歓声は悲鳴へと変わります。しかし、そんな12月にサンタさんではなく、佐浦酒造さんから素敵なプレゼントが届きました。今月発売したてのお酒で、その名も「純米吟醸 浦霞 No.12(ナンバートゥエルヴ)」。浦霞の佐浦酒造さんが昭和40年に浦霞の吟醸醪から分離され、のちに公益財団法人日本醸造協会に「きょうかい12号酵母」として登録された12号酵母のみを使用したお酒となります。
 蔵で産まれた酵母なのですが使用されなくなっていたところを、この令和という新たな時代に、浦霞の伝統と誇りにかけて復活させた渾身の1本です。現在の食の味覚にも合わせられ新化を感じさせる日本酒となっています。12の文字がプリントされたエチケットは優美で、和食店はもちろんですが、フレンチ、イタリアン、はたまたバーやバルに置かれていても違和感はありません。グラスに注ぎますと、色は限りなく透明に近いレモンイエロー。香りはマスカットのように瑞々しく、口に含むと柑橘を思わせる爽やかな酸、レモンバーベナなどの清々しいハーブの香りもあり、とてもピュアな印象です。だからといって柔らかすぎることはなく、芯があり、ミネラル感できれさせる浦霞の持ち味も併せ持った味わいです。これまでの伝統を土台に、新たな一歩を踏み出した、そんな世界観が感じられました。

純米吟醸 浦霞No.12
 お刺身はもちろんなのですがカルパッチョなどのイタリア料理、ベトナム料理の生春巻きをはじめとしたアジア料理と合わせても面白いと思います。今回はクリスマスが近いということで、パーティーのオードブルにも使える、簡単にできる一品を作りました。宮城の冬の味覚牡蠣を使った 「牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ」です。牡蠣は肝臓に良いとされているタウリンを含んでおりますので、呑み会続きとなるこのシーズンにお勧めですよ。
 食中毒の心配もございますので、信頼できるお店から買った新鮮な牡蠣を使い、しっかり火を通してお楽しみください。

牡蠣の酒蒸し ポン酢のジュレがけ

<材料>(2人分)
殻つき牡蠣 6枚
日本酒 大匙3杯
水 200cc
ポン酢 大匙3杯
粉ゼラチン 5g
チャービル、またはディル 少々


<作り方>
1.ゼラチンを分量の水にふやかしておきます。だいたい溶けたら火にかけ、かき混ぜながらしっかり溶かします。溶けたらポン酢を加え、粗熱をとって保存容器に入れ冷蔵庫で一時間程冷やし固めます。

2.牡蠣はいったん殻からはずし、耐熱皿にのせ、日本酒をふりかけます。蒸し器に水を入れて火にかけ、湯気がでてきたら皿を入れます。蓋をし、3分蒸します。大きさによって違いますので、しっかり火が通っていることを確認してください。
3.蒸し器をあけ、牡蠣を殻に戻します。固まったジュレをフォークで細かくし、牡蠣の上にのせます。色合いにハーブをあしらって完成。

<ワンポイントアドバイス>
1.お酒はちょっと贅沢にNo.12で蒸すと料理とお酒に一体感がでます。
2.牡蠣アレルギーのかたはホタテに変えても美味しく作れますよ。
3.ジュレは大目に作っておくとサラダにカルパッチョにといろいろ使えます。冷蔵庫で1週間程保存可能です。

稲浪理恵さんプロフィール

全国の蔵を駆け巡り年間一石の日本酒を飲む“酔いどれんぬ”こと稲浪理恵さんは、日本酒愛好家や献立検索女子に崇められるパワーブロガー。日本全国を旅し、地元食材を買い込み研鑽を重ねた独自のレシピを、SNSだけでなくリアルな日本酒の会でも提案されています。