うなぎの緑酢

入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
38回 「うなぎの緑酢」

うなぎの緑酢と「賀茂鶴 本醸造 からくち」

毎年のこの時期になるとつぶやいている気もいたしますが、立秋を過ぎたというのに今年の夏は本当に厳しいですね。つい冷たいものを飲みすぎて、胃腸の調子が悪い方も、多いのではないかと思います。夏こそぜひ体に優しいお燗酒をどうぞ。
今回ご紹介するのは「賀茂鶴 本醸造 からくち」です。こちらのお酒は2013年スローフードジャパン燗酒コンテストの「お値打ち燗酒熱燗部門」で見事金賞を獲得されています。胃に刺激の少ない低めの温度で冷奴などとともにスタートしていただき、徐々に温度を上げて飲んでいただければと思います。本醸造の辛口ならではのスッキリとした味わいは夏にぴったり。お口のなかではうなぎの脂とうまく溶けあってそれぞれの風味が生き、新たな味わいも生まれてきます。先に一口お酒を含んでからうなぎを召し上がったあとは、今度はうなぎをまずお口に入れてからお酒を含んでいただくと、全く感じ方が変わってきます。どうぞいろいろとお試しいただき、好きな味わいを極めていただければと思います。

今年の夏は土用の丑が2日ありましたが、うなぎは召し上がられましたか。土用の丑に鰻を食べる習慣は、平賀源内が広めたとされていますが、もともと丑の日に”う”のつく食べ物を食べると夏ばてしないといわれていて、それをもっとアピールして浸透させたようですね。うなぎは白焼きで山葵醤油か、うな重で召し上がることの多いかと思いますが、さっぱりと胡瓜をつかった緑酢でおつまみにしてみました。
市販のパック蒲焼でも日本酒を振りかけてオーブントースターで温めれば、外はかりっと、中はふわっと戻ります。ぜひお試しください。


<材料>2人分
市販のかば焼き 1枚
きゅうり 2/3本
酢 小さじ2
砂糖 小さじ1/2
塩 少々

<作り方>
1.蒲焼は日本酒を小さじ2程度ふり(分量外)、アルミホイルで包んで、オーブントースターで数分蒸し焼きする。
2.キュウリは洗って、すり下ろし、ザルでこして余分な水分を取ってから、酢、砂糖、塩少々で調味しておく。
3.温まった蒲焼を食べやすい大きさに切って2をかける。

<ワンポイントアドバイス>
1.市販の蒲焼についているタレは使用しなくて大丈夫です。
2.キュウリは水分が多いので、すり下ろしたら必ずザルで水分を切ってください。ぎゅっと搾る必要はありません。
3.緑酢は早めに酢を入れてしまうと退色してしまいます。召し上がる際に調味してください。

鶏ももの塩麹焼き

入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
29回 「鶏もも肉の塩麹焼き」

鶏もも肉の塩麹焼きと「川鶴 讃岐くらうでぃ」

立冬も過ぎ、日暮れが早く感じられる今日この頃、いよいよ霜月…今年もあと2か月になってしまいました。朝夕の冷え込みで木々も日を追うごとに色づいて、そろそろ冬支度と、こたつを出された方もおいででしょう。お燗酒が恋しくなる季節到来ですね。
さて、今月はちょっと珍しいお酒をご紹介します。”骨付鳥、一本勝負”と銘打っている「川鶴 讃岐くらうでぃ」です。骨付鳥焼きは丸亀発祥のご当地グルメで、横浜や大阪にもこの料理で有名なお店の支店があります。、ニンニクなどが利いたスパイスで味付けして焼いており、かなりワイルドなんですが、不思議と讃岐くらうでぃと一緒にいただくと、お酒も料理も進む、進む。アルコール度6%であまり飲めない方にもおすすめです。燗にしますと酸がきりっと立って、さしずめ大人のカルピスといった感じ。懐にも優しく、どうぞおうち酒としていろいろな温度で味わって、ずっと可愛がってください。

合わせるお料理は、やはり鶏にしました。骨付き鳥をままオーブンで焼き、もりもりと…というわけにはご家庭ではなかなかいかないので、鶏もも肉を塩麹で味付けして、カリッとフライパンで焼きました。今回は白マイタケ、シイタケ、赤万願寺を一緒にやきましたが、旬の野菜であればなんでも結構です。塩麹を使うことによって、肉もやわらかくなり食べやすくなりますし、麹の風味がお酒の風味ととっても合いますよ。


<材料>2人分
鶏もも肉 200g
塩麹 小さじ2
キノコなど旬の野菜 適宜
醤油 少々
油 適宜

<作り方>
1.鶏肉は食べやすい大きさに切って、塩麹に30分程度つけておく。
2.野菜も食べやすい大きさに切っておく。
3.フライパンを熱し、まず2の野菜を軽くソテーし、醤油少々を振り掛けて味をつける。
4.3をバットなどにいったんあけてから、油を足し、1の鶏肉を焼く。最初に皮目をやや強火で焼き、返したら、ふたをして5分程度蒸し焼きする。
5.器に先に焼いた野菜とともに盛り付ける。

<ワンポイントアドバイス>
1.鶏はできれば半日くらい塩麹につけておくと、より肉が柔らかくなります。
2.レモンやスダチなどをかけて食べるとまた味の変化が楽しめます。

鶏だんごとキノコの煮浸し

入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
28回 「鶏だんごとキノコの煮浸し」

鶏だんごとキノコの煮浸しと「竹葉 能登上撰 芳醇清酒」

秋です!市場もサンマやイサキ、栗やキノコ、銀杏といった秋の食材がすっかり出そろいました。つい先日まで熱中症のことなど心配していたと思ったら、朝夕は冷え込んでちょっと寒い日もありますよね。今月は「竹葉 能登上撰 芳醇清酒」をご紹介します。昨年に引き続きスローフードジャパン燗酒コンテストにおいて、お値打ち燗酒 熱燗部門最高金賞を受賞しています。常温以上であればどんな温度帯でもいいのですが、40度くらいまで上がってくると甘さとアルコール感が際立ってきて、お燗好きはついニヤリとしてしまいます。

今回は出盛りのキノコと鶏団子のうまみたっぷりな「鶏だんごとキノコの煮浸し」です。鶏とキノコからたっぷりなうまみがでてきますので、煮汁の出汁はわざわざ引く必要はありません。


<材料>2人分
鶏挽肉 100g
卵 1/2個
しょうが 1片
塩 少々
生なめこ 1/2パック
しめじ 1/2パック
マイタケ 1/4パック
エノキ 1/4パック
水 2カップ
薄口醤油 大さじ1
酒 大さじ1
菊花 1輪

<作り方>
1.鶏ひき肉はボールでよく混ぜてから卵、おろし生姜、塩少々を加え、さらにかき混ぜる。
2.なめこ、マイタケ、しめじは石付きをとって食べやすい大きさに裂いておく。
3.エノキは3cmの長さに切っておく。
4.水を火にかけ、こ煮立ちしてきたら、調味し、スプーンなどを使って1を落としていく。
5.4を10分程度煮たら、2.3を加え、さっと煮る。
6.器にもりつけ、菊の花を散らす。

<ワンポイントアドバイス>
1.団子は仮に不恰好でも、鍋で煮ていくうちに団子同士がぶつかり合ってきれいに成形されるので大丈夫です。
2.キノコ類はなんでも合います。種類を増やしてみてください。
3.レシピより少し塩味を強くして、大根おろしをかけて食べてもおいしいです。