小鯛笹漬けの翁巻き

入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
第59回 「小鯛笹漬けの翁巻き」

小鯛笹漬けの翁巻きと 北の庄 純米大吟醸 杜氏大吟「野尻 和徳 醸」


風薫る初夏の好季節が到来ですね。

今月は、さわやかな季節にふさわしいすっきりとした味わいのお酒をご紹介します。福井県福井市・舟木酒造様の 北の庄 純米大吟醸 杜氏大吟「野尻 和徳 醸」です。野尻杜氏はこちらのお蔵で15年間前杜氏のもとで酒造りに携わり、33歳の時に杜氏に就任して、現在に至ります。そんな野尻杜氏入魂のお酒「北の庄 純米大吟醸 杜氏大吟 野尻 和徳 醸」。山田錦を40%まで磨き、上品な吟醸香と米の風味が同時に楽しめ、するっとしたのどごしが心地良く、食事に寄り添うお酒です。

小鯛笹漬けの翁巻き


合わせる肴は、やはり海の幸が豊富な福井ならではの郷土料理「小鯛の笹漬け」に、こちらも有名な特産品の昆布を帯状に削ったおぼろ昆布で巻いた「小鯛笹漬けの翁巻き」にしてみました。小鯛の笹漬けは、れんこ鯛を酢締めにして、笹の葉でつけたものですが、姿も美しく、もちろんそのままでも十分美味しいところに、昆布の旨味成分グルタミン酸が加わり、旨味の相乗効果が生まれ、よりヘルシーな肴になります。”翁”の意味ですが、おぼろ昆布を翁(老人)の髭に見立てた料理名で、長寿を象徴しております。添えた山葵もすがすがしく、さらに杯が進んでしまうこと、間違いなしです。これも先月同様、一切火を使わない、切って巻くだけで簡単料理ですが、とってもお酒に合いますのでぜひ定番の肴にしてください。今回は酒器も福井の越前焼にしてみました。


<材料>2人分
小鯛の笹漬け 100g
おぼろ昆布 適宜
山葵 適宜
 
<作り方>
1.小鯛の笹漬けを1/2にそぎ身にする。
2.おぼろ昆布で巻く。
3.器に盛り付け、山葵を添える。
 
<ワンポイントアドバイス>
1.大葉やしょうがなどを挟んだり、レモン汁をかけたりすると、より爽快感が生まれます。

※福井の特産物 ”小鯛の笹漬け”、”おぼろ昆布”、越前焼きの酒器 などは、東京のアンテナショップ 銀座の「食の國福井館」や青山の「ふくい南青山291」 でも購入することが出来ます。

■ふくい291   http://fukui.291ma.jp