焼き万願寺のニンニクお雑魚かけ

入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
第74回「焼き万願寺のニンニクお雑魚かけ」

30度でも涼しく感じるくらいの猛暑が続いております。ついのど越しのよいものをぐーっと飲んでしまいがちですが、ロックなどで個性派日本酒をじっくりいただくのも楽しいもの。
今回ご紹介しますのは、地酒ブームをけん引してきた「幻の瀧」でおなじみの富山県・皇国晴酒造さんの「皇国晴 大吟醸原酒 純国産ミズナラ樽熟成仕上」です。大吟醸というと、フルーティなイメージをもつ方も多いかと思いますが、味わいはむしろ蒸留酒に近く、落ち着いた樽香とドライなキレのあるお酒です。
この樽熟成ですが、まずお酒を搾ってすぐ生で瓶詰して2.5度で一次囲いし、その後、450リットルの純日本産ミズナラ樽に詰めて6か月以上2次囲いをしたもので、手間をかけ、大吟醸の繊細な味わいとミズナラの樽香どちらも楽しめる仕上がりになっています。
使用米は、富山県の酒造好適米「雄山錦」。水は日本名水百選にも選ばれている黒部皮扇状地の天然水です。また通常のアルコール添加は、コストの関係から輸入のアルコールを使用しているのがほとんどですが、こちらは純国産“米アルコール”を使用し、すべて国産にこだわった「生粋地酒プレミアムマイスター大吟醸」認定酒でもあります。

「皇国晴 大吟醸原酒 純国産ミズナラ樽熟成仕上」と焼き万願寺のニンニクお雑魚かけ


さて、ぐったりな体にはやはりスタミナをつけていただきたく、今回は旬の万願寺とニンニクを使ったおつまみをご提案いたします。じゃこで夏に失いがちなカルシウムもしっかりとれるヘルシーおつまみです。
大吟醸というとフルーティな香りが思い浮かべるかと思いますが、このお酒のメインの香りは樽香で、味わいはドライなキレが特徴。アフターで米の穏やかさによってまとまっていくというスタイルなので、ニンニクの香ばしさにもばっちり合いますよ。

焼き万願寺のニンニクお雑魚かけ

<材料>2人分
万願寺唐辛子 4~6本
ニンニク 1かけ
サラダ油 大1強
雑魚 大2
醤油 小さじ1
赤唐辛子(乾燥) 1/2本(好みで)
 
<作り方>
万願寺は洗って、水けをふき取り、フライパンに薄く油を敷いて焼き、お皿に盛ります。
ニンニクは粗みじんに、唐辛子は小口切りにして、1のフライパンに油を足して、雑魚とともに弱火でよい香りがでて、ニンニクにうっすら色が付く程度に炒めます。このとき、油は少し多めのほうが、雑魚がカリッと仕上がります。
2に醤油をまわしかけて火を止め、1にかけます。

<ワンポイントアドバイス>
万願寺が手に入らなければ、シシトウやピーマンでもOKです。
雑魚は、かちりと呼ばれる半乾燥しているものを使ってください。シラスだと柔らかくて炒めている途中で崩れる場合もあります。
トッピングにピーナッツやカシューナッツの砕いたものを載せるとまた香ばしさが加わります。
辛いのが苦手な方は赤唐辛子を省いてコショウに替えてください。
醤油は、じゃこの塩気がしっかりしていればなくても結構です。炒める前に塩味を確かめてください。