いちごの白和え

入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
79回「いちごの白和え」

新年あけましておめでとうございます。昨年は豪雨や地震、台風など自然災害にみまわれた1年でした。甚大な被害に遭われたお蔵も多く、今年は平穏な1年であってほしいと心から祈ります。

さて、今年最初にご紹介しますのは、岩手県最古の酒蔵、菊の司酒造さんの季節純米シリーズ「季楽(きらく)」から「純米新酒 美雪(みゆき)」です。この「季楽」シリーズは四季を感じ る素晴らしい企画酒で、同じ原酒をシーズンによってさまざまに楽しめます。今回はできたばかりのフレッシュな純米おりがらみの生で「美雪」という名称です。ひとめぼれを使用した無濾過生原酒ですが、飯米使用のためか、どすんと重い感じはなく、滑らかでフレッシュ感あふれる飲み心地で、爽やかな吟醸香もバランスよく、あまりにするすると飲めてしまうので正直飲みすぎ注意です。ぜひ温かいお部屋できりっと冷やしてお召し上がりください。

「純米新酒 美雪」といちごの白和え

合わせる料理は、なんと苺!シンプルに甘酸で合わせました。

いちごの白和え

 

<材料>(2人分)
苺 数粒
木綿豆腐 1/4丁
ビーツ 少々
砂糖 小さじ1/2
塩 少々
練り胡麻 小さじ1

<作り方>
1.苺は食べやすい大きさに切っておく。
2.ビーツは皮ごと柔らかくゆでて皮をむいておく。
3.木綿豆腐は水切りして調味しておく。
4.3で1.2を和える。

<ワンポイントアドバイス>
1.和えるときは必ず食べる直前に。
2.さっぱりとさせたいときは、練り胡麻を入れない、あるいはカッテージチーズに少しレモン汁を加えて作ってください。ヨーグルトやクリームチーズでも楽しめます。
3.ビーツはなくても結構ですが、ザクロやトマトなど同じ赤い色味のフルーツや野菜を加えてあげるとより味わいに深みが出ます。

鰹の山椒煮

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72回「鰹の山椒煮」

いよいよ梅雨入り。早いもので今年も折り返しの月となりました。
今月は、石川県奥能登の数馬酒造さんの「竹葉 純米酒」をご紹介します。数馬酒造さんは、能登の米、能登の水、能登杜氏による酒造りにこだわり、能登とともに歩む酒蔵をモットーに2014年からは契約農家との開墾にも着手、さらに醸造設備の改良も進め、新型の醪圧搾機、圧搾機から直接瓶詰出来る充填機、新型洗米機、遠心脱水機、上槽場を冷蔵庫で囲うステンレス製放冷器、マイナス5度の冷蔵室等など、設備面も充実を図っています。
今回ご紹介する「竹葉 純米酒」は、2年連続でワイングラスでおいしい日本酒アワードで金賞受賞をしており、また燗酒コンテストでも2年連続金賞を獲得しています。つまり、幅広い温度帯に対応できるポテンシャルがあるということですね。
低気圧でなんだか体もシャキッとしない毎日ですが、ぜひ様々な温度帯で楽しんでいただきたい、そんなお酒です。

「竹葉 純米酒」と鰹の山椒煮

あわせるおつまみは、旬の鰹の山椒煮です。
あまり甘しょっぱくせず、「竹葉 純米酒」に合うような味つけにしました。
鰹はDHAが豊富に含まれているのは有名ですが、山椒の実にもサンショールやシトロネラール、カリウムといった栄養素があり、疲労回復や消化促進効果がありますよ。

鰹の山椒煮

<材料>2人分
鰹 150g

生姜 30g
茹でた山椒の実 大さじ1
煮汁:酒100CC,砂糖・醤油各大さじ1
 
<作り方>
1.鰹は食べやすい大きさに切り、5分程度熱湯でゆでる。
2.生姜は皮つきで千切りにしておく。
3.煮汁を作り1と2を入れ、強めの中火で煮ていき、汁が少なくなったら山椒の実を加え、汁がなくなるまで煮る。冷たい煮汁から出来上がりまで10分程度です。

<ワンポイントアドバイス>
山椒の実がなければ、煮あがりに粉山椒を振ってください。
鰹以外にマグロでもできます。
下茹でをすることで煮汁が濁らないキレイな煮物ができます。

手羽先の醤油焼き

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64
回 「手羽先の醤油焼き」

手羽先の醤油焼きと「二兎 純米 山田錦六十五」

朝夕の涼しさに、うろこ雲に、秋を感じる今日この頃ですね。お酒も常温(冷や)でいただくのにぴったりの季節がやってきました。
今回ご紹介するのは、愛知県・丸石醸造さんの「二兎 純米 山田錦六十五」です。丸石醸造さんは、1690年創業の由緒あるお蔵で、所在地の岡崎市は「八丁味噌」の産地として、また徳川家康をはじめとする三河武士のふるさととしても有名です。
さて、かわいい2羽の兎がトレードマークのこの二兎ブランド、〝二兎追うものしか二兎を得ず″のコンセプトから来ています。HPによりますと、「味」と「香」、「酸」と「旨」、「重」と「軽」、「甘」と「辛」。二律背反する二つのコトガラが最高のバランス・味わいになるように試行錯誤を繰り返し、丸石の酒造りに合う米「雄町」と「山田錦」の二つを選んだとのこと。キレイでいて旨味と甘みを豊かに感じ、そして余韻の軽さを求めているそうです。
確かにしっかりとした味わいのなかにキレがあって、後味は軽快。香りも穏やかで食中にはぴったりです。最近メキメキと飲食店で見かけるようになったのもうなずけます。

手羽先の醤油焼き

合わせる肴は、「手羽先の醤油焼き」にしました。愛知発祥の居酒屋さんで、スパイシーな手羽先の唐揚げを出している人気店がありますが、揚げ物ですとちょっとハードルが上がるかなと”焼き”にしました。鶏の皮から脂が出て、少量の油でもかりっと美味しく焼けます。
夏の減退をここで取り戻すべく、もりもりとかぶりつきつつ、キリっとした二兎を召し上がってください。


<材料>2人分
鶏手羽先 10本
漬け地 (醤油40CC、酒・味りん各大さじ1、おろし生姜小さじ1)
サラダ油 小さじ1
煎り胡麻 適宜
 
<作り方>
1.手羽先はさっと洗って、裏側に骨に沿って切り込みを入れ、漬け地に20分は漬けておく。
2.フライパンに薄くサラダ油を敷き、1をしっかりふいて皮目から入れ、蓋をして5分焼き、反対側も同様に焼く。
3.好みで煎り胡麻を振って召し上がってください。今回は獅子唐を添えました。

<ワンポイントアドバイス>
1.漬け地に漬けるときは、ポリエチレンの袋に入れると裏返したりしなくて便利です。
2.ピリ辛が好きな方は、漬け地に豆板醤を小さじ1/2加えるか、焼いてから七味や黒胡椒を振ってください。
3.鶏は水分が多く、最も火の通りにくい肉の一つです。火加減は中火にして蓋を閉めて蒸し焼きにしてしっかり火を通してください。
4.もし余ったら、翌日ほぐしてサラダや玉子焼きなどに入れても美味です。
5.残った骨や皮からは良い出汁が出ます。10本分の手羽先ガラに4カップ(800cc)ほど水を加えて、ネギや生姜、ニンニクなど好みの香辛野菜を入れ、沸騰後10分程度煮出してからスープや味噌汁などに使ってください。

鰯のアヒージョ

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60回 「鰯のアヒージョ」

鰯のアヒージョと「天狗舞 超辛純米酒」

梅雨の鬱陶しい季節がやってきました。ぜひ夏酒でさっぱりとリフレッシュしてください。今月ご紹介するのは、石川県白山市車多酒造様の「天狗舞 超辛純米酒」です。天狗舞といえば能登杜氏四天王の中三郎さん(現顧問杜氏)を思い浮かべる方が多いかと思いますが、しっかりとした米の味わいとキレで長いファンをお持ちのお蔵ですよね。
その天狗舞の夏酒は、冷蔵庫から出したての12,3度ですと、キレっキレでドライな味わいなのですが、少し室温におきますとドライななかにも天狗舞ならではの米の甘味、旨味が現れて余韻がまた楽しいのです。常温のお酒に大きめのロックアイスを浮かべて飲むのもいいですね。精米歩合60%の吟醸スペックで純米酒にも関わらず価格も懐に優しく、ブルーボトルもさわやかで、ギフトにも喜ばれること請け合いです。
天狗舞の世界を残し進化した夏酒は、往年のファンの方だけでなく、国内の新たな日本酒ファンはもとより、寿司好き、魚好きの外国の方にもぜひ飲んで頂きたい一本です。

鰯のアヒージョ

今回のお料理は、和食ではなく、旬の鰯を使ったアヒージョです。アヒージョとは低温の油で煮た料理で、スペインの居酒屋料理です。ゆっくりと火を入れた鰯はふんわりとして美味しいですよ。小さな気泡が常に出ている程度のとろ火で数分でできます。オイリーな料理はドライなお酒で引き締まりますし、お酒のリセット効果で食べ飽きません。


<材料>2人分
真鰯  2尾
塩  少々
オリーブオイル  適宜
鷹の爪  1本
ニンニク  1かけ
 
<作り方>
1.鰯は洗って頭と尾を落とし、3~4等分に筒切り(輪切り)して内臓を出し、塩少々をふって5分おく。
2.鍋(フライパンでもOK)に、鷹の爪とスライスしたニンニク、1の鰯を拭いて入れ、オリーブオイルをかぶる程度に注ぎ、オイルにも塩少々を振っておきます。
3.とろ火7,8分煮ればできあがり。

<ワンポイントアドバイス>
1.鰯は塩で脱水させたら、しっかり水気はふいてから鍋に入れましょう。
2.真鰯のほかに、しらす、海老、貝類、茸類、などでも美味しく作れます。
3.薬味として、ネギやパセリなどを加えても、味の変化がつき美味しくなります。
4.残った油は炒め物、ドレッシング、あるいはパンに塗ったりして再利用してください。ただ1度熱が入っているので、なるべく早く使用してしまってくださいね。

ヤンソンさんの誘惑

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56回 「ヤンソンさんの誘惑」

ヤンソンさんの誘惑と「龍勢 雄町 キモト造り純米酒」

沈丁花や梅のよい香りに、じんわりと春の訪れを感じる今日この頃。酒造りでは大吟醸などの仕込や上槽に追われて一番忙しい季節ですね。今、インフルエンザが猛威を振るっていますが、体温を1度あげるだけでずいぶんと抵抗力がつくのだそうです。体を温めるのにうってつけなお燗酒で乗り切りましょう。春はすぐそこまで来ています。さて、今月のお酒はマニア垂涎の「龍勢 雄町 キモト造り純米酒」です。龍勢といえば、純米酒ファン、お燗酒ファンなら知らない人はいない銘柄。裏切らないボリュームある味わい、生もとならではの長い余韻、そして酸味がたまらないお酒です。ビギナーには少し苦手な方もいるかもしれませんが、料理と合わせていただくと、確実にお代わり続出なお酒です。

人肌くらいでぐっと甘味がましてふくよかさがでてきます。ファンの方は、いったん飛び切りにあげてから燗冷ましを楽しむようですが、そんな飲み方ができるのも、しっかりとした造りがあってこそですね。

合わせる料理は「ヤンソンさんの誘惑」です。なにやら意味深な料理名ですが、この名前の由来には諸説ありまして、菜食主義者の宗教家ヤンソンさんが、あまりにおいしそうなこの料理をつい食べてしまったことからというのが、なんだか一番ぴったりないわれのような気がいたします。北欧ではポピュラーな料理で、すごく簡単です。材料はいたってシンプル。ジャガイモと玉ねぎとアンチョビです。日本のレシピはジャガイモを千切りにするものが多いようですが、現地スウエーデンで食べたそれは、ただのスライスだったので、今回もそれに習います。味付けもいらないし、大人数の飲み会などにもぴったりです。何より、クリームと龍勢の合うことと言ったら!ありません。酒かすを少し加えてもまた、味わい深くなります。


<材料>2人分
ジャガイモ2個(200g)
玉ねぎ1/2個
アンチョビ5枚
生クリーム100cc
バター大さじ1
パン粉大さじ2
胡椒少々
 
<作り方>
1.ジャガイモはと玉ねぎは、洗って皮をむき、薄くスライスする。
2.耐熱の容器にバターをぬり、ジャガイモ、玉ねぎ、ちぎったアンチョビと順番に重ねる。
3.生クリームを2にかけ、胡椒とパン粉を振って、200度のオーブンで15分程度焼きます。
 
<ワンポイントアドバイス>
1.オーブンがない方は、フライパンにバターを熱し、ジャガイモと玉ねぎを中火で炒めてから、耐熱容器に入れてオーブントースターで焼くとよいでしょう。時間は少し短めの10分程で大丈夫です。
2.パン粉は焦げやすいです。5分程度焼いたら、下火だけにするか、上にアルミ箔などをかけてください。
3.アンチョビがなければ、オイルサーディンでも大丈夫です。1/2缶くらい使用してください。
4.パン粉だけでなく、シュレッドチーズなどをかけてもいいですね。ニンニクなどもお好みでどうぞ。
5.酒かすを入れる場合は、生クリームに大さじ1程度溶かしてください。
6.少し軽い風味にしたいときは、生クリームの代わりに牛乳を使ってください。牛乳を使うときは、フライパンでジャガイモと玉ねぎを炒めるときに加えて、少し煮詰めてから使うといいですよ。

和風ビーフシチュー

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54回 「和風ビーフシチュー」

龍力純米 熟成古酒1999

いよいよ今年も残すところあとわずかと成って参りました。ぐっと寒さも本格的になって来ましたね。今年は秋が短くていきなり冬になったかと思えば、春めいた天気もあったりで、かなり体調を崩されている方を見かけます。宴会も多い季節で正月休み前のハードな仕事の合間に忘年会が目白押しの方も多いかと存じます。どうぞお燗酒で体をいたわってあげてくださいね。
さて、今月はじわじわとファンを増やしつつある熟成酒をご紹介します。兵庫県姫路市のお蔵、本田商店様の「龍力純米 熟成古酒1999」です。17年古酒とは思えないきれいな琥珀色のお酒ですが、キャップをあけると本領発揮。黒糖やシナモンなどのスパイシーな香りが複雑に混じってしてまいります。アルコール度数も16度とやや高めなので、一口含むとパンチのある風味がぐっと立ってきて、雄町米ならではの旨味もあり、熟成酒好きには堪えられないのではないでしょうか。当然、ユニークな風味が様々な温度毎に楽しめます。一番香り味わいともにでるのが43~45度くらいの間でしたが、さらに数度上げますときりりと締まってまいりますし、飛び切り燗まで上げても面白いと思います。”通好み”のお酒ですので、あなた好みの適温をどうぞ見つけてください。なお、本田商店の本田社長は、長期熟成酒研究会の会長もされており、熟成酒に対して一方ならぬ思いがあり、その魅力をもっともっと伝えたいと日夜頑奮闘しておられます。さて、この熟成酒には合わせたのはビーフシチュー。コクのある熟成期間の長い八丁味噌仕立てのシチューです。季節の野菜をたっぷりいれてお作りください。時間はかかりますが、レシピは簡単です。


<材料>2人分
シチュー用牛肉 150g
玉ネギ 1/2個
人参 30g
蕪 1個
椎茸 2個
水 2C
八丁味噌 大さじ1.5
ドミグラスソース 大さじ3
塩・胡椒 少々
小麦粉 少々
 
<作り方>
1.肉に塩・胡椒し、小麦粉を振って、深めのフライパンに油少々を敷き、肉の表面に焼き色をつける。
2.1に水を注ぎ、沸騰するまでは強火にし、アクを引いてから弱火にして蓋をしめて1時間コトコト煮ていく。
3.玉ネギと蕪はくし切りに、人参は一口大、椎茸は軸をとっておく。
4.牛肉に竹串をさしてすっと通ったら、3を加えてさらに15分程度煮て、野菜が柔らかくなったら、ドミグラスソースと八丁味噌を加えさらに数分煮る。
 
<ワンポイントアドバイス>
1.好みで砂糖少々加えて味を調整してください。酒粕大さじ1程度いれてもさらにとろみとこくがでます。
2.どうしても早く召し上がりたい時は、コマ肉を買ってきて同様にしていただくと最初の煮込み時間が1/4ほど短縮できます。
3.ドミグラスソースがない場合は、ケチャップととんかつソースを2:1でいれてください。

過去のレシピはこちらから

一文字ぐるぐる

入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
53回 「一文字ぐるぐる」

純米酒 雲雀(ひばり)

まだ本格的寒さとまではいかなくても、立冬をすぎ、秋も終盤ですね。日が暮れるのがめっきり早くなりました。
今月は熊本・通潤酒造様の「純米酒 雲雀(ひばり)」をご紹介したいと思います。雲雀は熊本県の県鳥でもありますが、雲の雀とはなんと風流なあて字でしょうか。
お米はお蔵の地元、山都町産米を100%使用しています。精米率は60%、アルコール度数15度で、やや辛口のまさに飲み飽きしない食中酒です。燗ならぬるめでふわっとふくらんできたところを飲むのがベストかと思います。秋の夜長を雲雀のお燗酒でゆっくり楽しんでください。お値段もリーズナブルで懐にも優しいお酒です。

合わせる料理は「一文字ぐるぐる」にしました。ユニークな料理名ですが、熊本の郷土料理で、簡単にいうとぬたです。万能ネギをさっとゆでてぐるぐると巻いたものに酢味噌をかけて食べます。酢味噌のぽったりした味わいがまたお燗酒にぴったりですよ。ちょうど今頃からがネギ類が旬を迎えます。どうぞお試しください。ぐるぐると巻く作業は工作のようで楽しいです。


<材料>2人分
万能ねぎ 10本
白みそ 50g
砂糖 小さじ1
酒 大さじ1
酢 大さじ1
 
<作り方>
1.万能ネギは、熱湯に根に近い白い部分から入れてさっとゆで、ざるにとって冷めるまで扇ぐ。

2.練り味噌をつくる。白味噌に砂糖、酒を加え、よく混ぜてから火にかけ砂糖が溶けたら火を消してすぐに酢を加え、よく混ぜ、酢味噌にする。
3.1を根のほうから5cmくらいの直径の輪を作って残りの部分をぐるぐると巻いていく。
4.器にもって、2をかけて食べる。

<ワンポイントアドバイス>
1.ネギは青々しさを出すため、ゆでたらすぐに扇ぎます。水につけて色止めする方法もありますが、水っぽくなってしまうので、扇いだ方がいいでしょう。
2.練り味噌は数ヶ月保存がきくので一度にたくさん作っておき冷蔵庫で保存しておきましょう。酢を加えて酢味噌にしたり、焼いて田楽味噌にしたり、ドレッシングに少し加えたりといろいろ便利です。
3.ネギを巻くときはしっかりと巻きます。ゆるいとほどけてきてしまいます。

即席焼き南蛮漬

入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
52回 「即席焼き南蛮漬」

いなば鶴 純米酒 生もと 強力

やっと涼しくなってまいりましたね。空気が乾燥して心地よい季節になってきました。皆様、すでにひやおろしは召し上がって頂けたかと思いますが、今月はかなりパンチのあるお酒をご紹介しましょう。鳥取県中川酒造さんの「いなば鶴 純米酒 生もと 強力」です。その名のとおり、パワフルな味わいのお酒です。強力とはお米の名前で、鳥取県のみで栽培している酒造好適米です。一時は栽培の難しさなどから姿を消しましたが平成に入り復活をとげ、現在ではその米に魅せられた蔵が増えてきました。中川酒造さんはその復活に尽力したお蔵で、「地元にしかない米と水で醸すことこそ、地酒ではないか」と、非常に地域性ににこだわった酒造りをしています。このお酒は、75%精米で米の旨味をしっかり残し、生もとつくりなので酸も蓄えていて、アルコール度数15度とは思えないボディ感です。温度をあげるほどにシャープになっていき、きりっと締まってまいります。肉の脂がたっぷりの酢豚や、モツ料理などにも向く、たくましいお酒です。

いなば鶴のボディにはやはり油や酢がきいたがっつりした味わいの料理があうので、手軽なソテー用豚肉を使った南蛮漬にしました。南蛮漬は好きなんだけど、時間がかかるからとか、キッチンが油で汚れるからいやとか、上手く揚げられないなどというお話をよく聞きます。ならば揚げなければいいのではと思いついたのが、この焼き南蛮漬。茄子のほかにも銀杏や栗といった秋の味覚を入れても美味しいですよ。これも前回同様、比率で覚えましょう。出汁5:酢2:みりん1:淡口1です。残ったら冷蔵庫に入れて翌日のおかずに。しっかり味がしみてまた美味しいです。


<材料>2人分
ソテー用豚肉 200g
たまねぎ 1/2個
ピーマン 1個
茄子 1本
唐辛子 1本
片栗粉 適宜
サラダ油 適宜
漬け地:出汁100cc、酢40cc、みりん20cc、淡口20cc
 
<作り方>
1.玉葱はスライスしておく。
2.ピーマンは乱切りしておく。
3.茄子は皮目に細かい切り込みを入れてから乱切りにしておく。
4.ソテー用の豚肉は4等分にし、片栗粉を薄くつけておく。
5.フライパンに油をしき、肉、ピーマン、茄子をそれぞれ焼く。
6.鍋に漬け地の材料を入れて沸騰させ、熱いうちに小口切りした唐辛子、玉葱、焼き上がった肉、ピーマン、茄子を入れて20分程度つけ込んでから食べる。

<ワンポイントアドバイス>
1.唐辛子がなければ、一味を振ってもいいです。
2.茄子は必ず皮目から、油を足して焼いてください。色鮮やかに仕上がります。

すり割り汁

入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
50回 「すり割り汁」

竹葉(ちくは)能登純米

毎年この時期には書いているかもしれませんが、毎日うだるような暑さですね。夏ばての方も多いかと思いますが、その主な原因は汗とともにミネラルが排出してしまうから。ほかにも冷たいものの取り過ぎで胃腸の働きが低下しておなかを壊したり、食欲不振にもなりますよね。また冷房の室内と外気との温度差で自律神経が失調したり、夏はなかなかやっかいです。ぜひ夏こそお燗で体を温め発汗を促してあげたいもの。
今回ご紹介するのは能登の地酒、数馬酒造「竹葉(ちくは)能登純米」です。2014年、世界最高峰の食の祭典「マドリッドフュージョン」で名店「エルブリ」のソムリエに認められたお酒です。能登のお酒は濃醇なイメージがありますが、このお酒は比較的軽快でかつ米の優しい味わいもあり、様々な温度帯、料理に対応できる万能タイプ。ぬる間で柔らかなお米の旨味を料理とともに堪能してください。

さて、あわせる料理は旬の枝豆を使った能登の郷土料理「すりわり汁」です。枝豆は塩ゆでで食べることが多いですが、汁して召し上がったほうがたくさん食べられますし、食欲がないときでも汁なのでするするといけます。ハンドミキサーを使えば数分でできてしまう手軽さも夏場にはありがたいです。また枝豆は栄養価の高い食品で、アルコールの分解を促すメチオニンもたっぷり。ほかにもビタミンB1やカリウムなども豊富で夏ばてには最高の食品です。たっぷりと召し上がってください。


<材料>2人分
枝豆(生) 1カップ
水 1カップ
味噌 大さじ1.5
 
<作り方>
1.枝豆はさやからだして、水と合わせ、ハンドミキサーかあたり鉢でつぶす。
2.鍋に移して数分煮ると、豆の甘やかな香りがしてきます。アクをとり、味噌を溶してできあがり。

<ワンポイントアドバイス>
1.変化球ですが、残ったゆで枝豆で冷やし汁タイプもできます。ゆでた枝豆をさやからだし、水と味噌を加えてミキサーにかけるだけ。その場合は少し味噌の量を増やしてください。
2.豆のつぶし加減はお好みで。また水の量も1:1でなくても結構です。薄め、濃いめ…ご自宅の味でどうぞお作りください。
3.今回はなにも具を入れませんでしたがお好みで椎茸や豆腐を加えても美味しくいただけます。

がっこポテサラ

入江亮子氏のおうち酒簡単レシピ
48回 「がっこポテサラ」

天の戸 生もと純米

入梅の報に気を曇らせる今日この頃ではありますが、雨後の新緑はひときわみずみずしく、鬱陶しい季節にも良いことはありますね。また梅雨の晴れ間がやけにありがたく、人間なんでも気の持ちようだなぁとしみじみいたします。さて、蒸し暑さでけだるい毎日ではありますが、お燗でしっかと体調を整えて、訪れる猛暑に備えたいもの。今回ご紹介するのは、秋田は横手の浅舞酒造「天の戸 生もと純米」です。天の戸といえば、生産地にこだわり2011年からは蔵から五キロ圏内の米で純米酒だけを仕込んでいます。この生もとは白麹仕込みで、全体をほどよく優しい酸が引き締めており、純米らしい味わいに奥行きも感じられ、延々と呑んでしまいそうなお酒です。お猪口に注いでは、手のひらで温める”手のひら燗”でより優しさと膨らみを感じていただけましたらと思います。

秋田と言えばいぶりがっこ。最近はそのものを食べるだけでなく、チーズと合わせたり様々な料理の隠し味に使われたりと大活躍の食材ですよね。今回は日本のマンマの味の代表格ポテトサラダにクリームチーズと加えて、お酒のアテにしました。いぶりがっこのスモーキーな香りとクリームチーズの酸味がお酒と口の中で融合する瞬間を楽しんでくださいね。


<材料>2人分
ジャガイモ(大きめ) 1個
いぶりがっこ 50g程度
クリームチーズ 100g
塩コショウ 適宜
たまねぎ 10g(1/8くらい)
マヨネーズ 大さじ1
 
<作り方>
1.ジャガイモは塩少々を入れた水に入れ、ふっとうしてから15分程度、柔らかくなるまでゆでる。急いでいるときは、皮を先にむいて、ラップをして電子レンジにかけてもけっこうです。

2.タマネギはみじん切りにして、水に5分程度さらし、軽く絞っておく。
3.いぶりがっこは粗みじんに刻んでおく。
4.ボールにゆであがって皮をむいたジャガイモを入れ、2と3を加えて、クリームチーズ、マヨネーズ、塩コショウで調味する。

<ワンポイントアドバイス>
1.いぶりがっこが好きな方は、ジャガイモの半量まで入れて大丈夫です。その場合は塩は必要ないかと思います。必ず味見をして足りないようなら塩は加えてください。
2.残ったら、俵型に成形してパン粉をつけて両面焼いても、コロッケみたいで美味しいですよ。コンソメスープで煮れば具だくさんのスープにもなります。
3.タマネギの代わりに万能ネギなどを使えばより和風になりますし、彩りもきれいですね。